開発ポテンシャルの高い公有地の活用
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開発ポテンシャルの高い公有地の活用
宇都宮市では、広域交通の要衝である宇都宮駅東口地区(右図/中央街区約22,000㎡、南街区約4,000㎡)の市有地を活用して、交通結節機能の強化や新たな高次都市機能の導入による都市拠点の形成を目指していました。
2003年に「宇都宮駅東口地区整備に関わる提案競技」を実施し、市とともに事業化に向けた計画を策定していく最優先交渉者を選定しましたが、事業調整などが長期化。その後の社会経済環境の変化などにより、2009年5月に最優先交渉者から辞退届が提出され、事業は白紙化されました。
そこで宇都宮市は、改めて地区整備事業を実施するにあたり、駅東口のまちづくりや中核施設などの整備に関する事項について、市民や有識者、関係機関からの意見を反映させるため、2009年に「宇都宮駅東口地区整備推進懇談会」を設置しました。
この懇談会からは、駅東口のまちづくりの方向性や「広域交流」、「にぎわいの創出」に資する望ましい機能、中核施設のあり方といった基本的な事項を示した提言書が、2012年に提出されました。宇都宮市は、この提言書などに基づく地区整備の実現性などを十分に検証するため、事業への参画意向がある民間企業を対象に「対話型市場調査」を実施するなど、実現可能な事業計画に関する継続的な意見交換を行ってきました。
そして2018年1月、本地区のまちづくりの基本方針や導入機能などに関する市の考え方を示した「宇都宮駅東口地区整備方針」を策定しました。
本プロジェクトは、この宇都宮駅東口地区整備事業の実施に向けた事業者公募を行うため、募集要項の作成など、募集に関して必要な支援を行ったものです。
宇都宮駅東口の様子
本プロジェクトの最大のポイントは、開発ポテンシャルの高い駅前の公有地活用において、以下の条件を踏まえ、事業を推進することでした。
1.公共施設
コンベンション施設(大ホール2,000人、中ホール700人、大会議室、小会議室など)、市営駐輪場(2,500台以上)、交流広場(5,000㎡程度)
2.民間施設
事業者の提案(事業の背景・目的を踏まえ、中心市街地活性化の視点で)
3.その他
LRT整備計画を踏まえること、社会資本整備総合交付金(認定集約都市開発事業、都市再生整備計画事業)を活用することなど
これらの前提条件を踏まえ、事業スキーム(左図)を構築・提案し、事業者の提案(募集要項)における条件を明確化。特に、民間施設の誘導に際し「土地売買契約」と「定期借地権設定契約」という2つの事業スキームを選択可能とすることで、民間事業者の参画を促すとともに、市の収入増(市有地売却による利益)も図りました。
また、公共施設(コンベンション施設・市営駐輪場・交流広場)は、買取・請負代金の対象とし、約105億円という上限値を設定。さらに、定期借地権設定契約や土地売買契約については、それぞれの土地の種別などに応じて、当社の事業収支シミュレーションモデルや不動産鑑定を踏まえ、実現可能な基準額を設定しました。
その結果、4つのグループから提案があり、最終的に野村不動産株式会社を代表企業とする「うつのみやシンフォニー」が優先交渉権者として選定されました。
この優先交渉権者の提案では、商業・ホテル・高度専門病院・分譲マンションといった民間施設と、学会や国際会議など多種多様な催事の開催が可能なコンベンション施設などが整備される予定で、事業目的である「開発ポテンシャルの高い公有地の活用」の実現が期待されています。
事業スキームの概念図
プロジェクト詳細