均衡ある発展のために
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均衡ある発展のために
人口2.5億人(2014年)を抱えるインドネシアは、1990年代後半の経済危機以降、着実な経済成長を遂げてきました。しかし、その一方で地域間の経済格差は依然として大きく、資産及び経済活動はジャカルタ首都圏に集中しています。
この是正のため、地方拠点都市におけるインフラ整備が不可欠なのですが、地震、火山活動、地すべり等の自然災害、中でも洪水被害がその頻度、規模、間接的な影響等から地域の経済発展に対する大きな阻害要因となっています。
本事業は、インドネシアの地方重要都市の治水安全度を向上することによって、地域経済の発展、経済格差の是正及び民生の安定に寄与することを目的としています。本事業の実施によって、対象河川毎に5~30年確率の治水安全度を確保することができ、洪水被害の軽減に劇的な効果を発揮することが期待されています。
出典:EM-DAT(http://www.emdat.be/)
2000-2010の洪水被害発生件数
本事業は円借款によるセクターローンでの事業です。実施にあたっては、多くのプロジェクト候補地の中から必要性・緊急性・実施準備状況等の観点から6つの優先サブプロジェクトを選定し、日イ両政府の合意の下、事業を開始しました。
設計のレビューにあたっては、既往の設計を尊重しつつ、現在のイ国の河川整備方針や可能な施工方法等の条件を考慮して詳細設計を行いました。
設計の各段階に応じて、中央政府本省、出先工事事務所、地方政府機関や地域住民と協議を行い、要望を踏まえたうえでの詳細設計を行いました。その一方で、インドネシア各地で実施されるサブプロジェクト間の設計思想の統一も図っております。
船着き場機能も備えたコンクリート矢板護岸(パダン市アナイ川)
護岸設置状況(モジョケルト市ブランカル川)
プロジェクト詳細