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シエラレオネ共和国電力供給設備維持管理のための能力向上プロジェクト
実績

頻発する停電、過大な電力損失を
日本の技術移転で改善
配電損失低減プロジェクトや発電機メンテナンス
など多方面の技術協力を展開

シエラレオネ共和国
電力供給設備維持管理のための
能力向上プロジェクト

# 官公庁のお客様 # 海外 # 電力・情報通信 # アフリカ

シエラレオネ職員の
設備維持管理能力を強化するプロジェクト

シエラレオネ共和国は、アフリカ大陸の西部に位置する国で、近年は毎年7%前後のGDP成長をしています。一方、同国はインフラ設備が十分に整備されておらず、それらが経済成長の足かせとなっています。電力セクターに関しては、プロジェクト開始前、発電設備の適切な維持管理・更新が行われず、送配電設備についても老朽化と過負荷により十分な電力を供給できないなど、首都フリータウンにおける電力供給は危機的な状況でした。
このような状況を改善すべく、2010年3月、日本の無償資金協力により、同国の主要な発電設備の一つであるキングトム発電所で、出力5MW(メガワット)のディーゼル発電機2台が運転を開始しました。
しかし、電力供給を担うシエラレオネ国家電力公社は、電力供給設備の計画的な維持管理の経験がなく、技術者の数・質ともに不足していました。当社は、電力公社職員の設備維持管理能力の強化を図るプロジェクトに、2011年から2019年までの約8年間にわたり取り組みました。

シエラレオネに安定した電気を

2011年当時、フリータウンの停電時間は1軒あたり年間2,688時間、240回(日本は0.1時間/年)にも及び、停電が頻発していました。また、配電損失は50~60%に上り、ある地域では電圧が70V(低下率30%)まで低下し、家電が正常に作動しないほどの状況で、他の多くの地域でも同様の問題を抱えていました。
このような状況を改善するため、本プロジェクトでは、設備台帳の整備から計画能力強化のための運営支援、設備維持管理の技術指導まで、さまざまな方面から電力公社職員の能力向上に取り組んできました。その中でも、送配電部門の喫緊の課題であった配電損失に関しては、以前は長距離にわたって延伸されていた低圧配電線が原因となっていたため、配電用変圧器を分散配置して低圧配電線の距離を短縮させるパイロットプロジェクトを実施しました。これにより、配電損失および電圧低下が大幅に改善され、安定した電力供給が可能となりました。この効果を目の当たりにした電力公社職員によって、他の地域にも同様のプロジェクトが水平展開され、大きな成果がもたらされました。
また発電部門においては、2011年から2017年にかけ、キングトム発電所のディーゼル発電機の定期メンテナンスおよび技術移転トレーニングを実施。プロジェクト開始前の2007年には同発電所のディーゼル発電機の大半が故障し、危機的な状況にあったことと比べ、2010年3月の運転開始以来、重大な事故に見舞われず安定した運転を続けてこられたことは、本プロジェクトの大きな成果の一つです。
メンテナンスなどを通じた技術指導により、エンジニアの技術レベルは確実に向上し、日常点検・整備や簡単な修理は、独力で実施できるようになりました。しかしながら、高度なメンテナンスを実施するにはさらなる技術力の向上が必要であり、今後も継続的な技術協力が求められています。




※2019年11月時点の情報です。

プロジェクト詳細

    業務名 :シエラレオネ共和国電力供給設備維持管理のための能力向上プロジェクト
    発注者名:独立行政法人 国際協力機構(JICA)