老朽化した公園のリニューアルプロジェクト
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老朽化した公園のリニューアルプロジェクト
JR千葉駅から徒歩10分、千葉都市モノレール千葉公園駅直結と好アクセスに恵まれた千葉公園(敷地面積約16ha)は、豊かな緑や水辺があり、起伏に富んだ地形、歴史的な遺構など、様々な魅力・個性を持っています。都市化が進む地域において、長年育まれてきた緑豊かな環境が、市民の憩いの場として重要な役割を担っていました。しかし、開園から60年が経過し、野球場やプールなどの建築物のほか、ベンチや遊具など多くの施設が老朽化しており、各施設の更新による快適な空間の創出やユニバーサルデザインの導入などが求められていました。
また、千葉駅周辺では再開発事業など、新たなまちづくりが展開されるとともに、TIPSTAR DOME CHIBA(千葉JPFドーム)や千葉公園総合体育館の整備が進められるなど、まち全体の魅力を高めようという機運が盛り上がっています。その動きに合わせて、千葉公園においても、千葉駅北エリアのリノベーションの核として、時代にあった新たな魅力を導入し、さらなる賑わいや交流を生み出す公園として生まれ変わることが求められていました。
千葉公園再整備マスタープランは、これらの課題の解決により、千葉公園のさらなる魅力向上や周辺地域の活性化を図るため、TIPSTAR DOME CHIBA(千葉JPFドーム)や千葉公園総合体育館の区域も含めた、千葉公園全体の将来像や整備の方向性を示すものとして策定したものです。
豊かな緑や水辺がある千葉公園の現況。オオガハスが保存、増殖されている。奥に見えるのは千葉都市モノレール。
マスタープランの策定にあたり、まず、千葉公園の目指すべき将来像として、「緑と水辺に囲まれた心地よい公園」、「一日、一年を通して賑わいや交流を生む公園」、「まちとつながる公園」、「みんながつくり育てる公園」の4つの将来像を設定しました。将来像を設定することにより、市民や管理者、関係者がイメージを共有し、プロジェクトの推進を図りました。そして、それぞれの将来像から、「憩い」、「賑わい」、「地域の回遊性・連携」、「管理運営」のキーワードを導き出し、再整備の方向性を示すとともに、千葉公園の目指す将来像の実現に向けた具体的な再整備の取り組みについて整理しました。具体的な取り組み例としては、オオガハスにふれあい、親しみ、学ぶことができる拠点施設の充実、野球場を多目的な利用ができる芝生広場へ変更、池や木々のライトアップや夜のイベントなど、夕方から夜にかけての魅力の向上、公園内およびまちの回遊性に寄与するプロムナードの整備、民間の資金やノウハウを積極的に活用した拠点施設の導入などを示しました。
また、千葉公園を地形や環境、利用形態を考慮した4つのゾーンに展開し、再整備のイメージ平面図を作成しました。最終的にはこのマスタープランを広く市民に伝え、興味を持ってもらえるようデザインに配慮し、わかりやすく読みやすいマスタープランとしてまとめました。
※2022年9月時点の情報です。
千葉公園再整備イメージ平面図
ライトアップや夜のイベントなど、夕方から夜にかけての魅力を高め、時間を共有したくなる演出のイメージ
再整備の方向性をもとにゾーン展開するダイアグラム
プロジェクト詳細