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南島原市「南有馬衛生センター」 汚泥再生処理センターへのリニュアル
実績

有機性廃棄物リサイクル推進施設に生まれ変わったし尿処理施設

南島原市「南有馬衛生センター」
汚泥再生処理センターへのリニュアル

# 官公庁のお客様 # 国内 # 都市・地域 # 廃棄物

衛生的な生活を送るためになくてはならない施設

長崎県南島原市が管理する南有馬衛生センターは、1992年4月に71kL/日のし尿処理施設として供用を開始し、適正な維持管理のもと、市内より発生するし尿、浄化槽汚泥および農業集落排水施設汚泥を受け入れ、処理を行ってきました。
しかし近年のし尿等性状の変化や浄化槽汚泥搬入量の増大に対応できず、搬入制限を行っている状況で、さらには大型機器の老朽化による更新など、今後の維持管理費用の増大についても懸念されていました。
このような状況を踏まえ、今後も発生するし尿などを適正に処理していくために必要な施設の整備方針を決定するため、2016年度に「南有馬衛生センターし尿処理施設長寿命化計画」を策定し、本市の将来的なし尿などの処理に関する施設整備方針として「現施設を汚泥再生処理センターとしてリニューアルし継続使用する」ことが決定し、プロジェクトがスタートしました。

  • リニューアル工事前の汚泥脱水設備では、設備が古くなったため脱水後に各フィルター間の汚泥をかき落とす作業が必要でした。

適切な処理を行いながら、資源活用を行える施設へ

循環型社会への取り組みとして、「有機性廃棄物の受入・処理」および「資源の回収」が求められ、さらにし尿などの性状の変化や搬入量の増大に対応する必要がありました。しかし、基本的な考え方は施設の延命化であることから、建屋や水槽などは既存施設を活用することが原則です。
そこで私たちは、「有機性廃棄物の受入・処理」としてはこれまでどおり「農業集落排水処理施設より発生する汚泥を受入」、「資源の回収」としては脱水汚泥を隣接するごみ焼却処理施設で「助燃剤として利用」することとし、し尿などの性状の変化や処理量の増加に対しては、「受入し尿などの性状および処理方式の見直し、予備貯留槽の更新、処理規模の見直し」にて計画を進めました。
そして長寿命化計画の策定から4年の歳月が過ぎた2021年3月31日、多くの関係者の協力によって南有馬衛生センターが処理量「71kL/日のし尿処理施設」から「130kL/日の汚泥再生処理センター」として生まれ変わりました。
現在は、「環境にやさしい施設」としてし尿などを適正に処理し、回収した資源も隣接するごみ焼却施設で助燃剤として活用しています。




※2023年6月時点の情報です。

  • リニューアル後、汚泥脱水設備の役割はスクリュープレス方式の汚泥助燃剤化設備に引き継がれました。設備の清掃まで自動化され、処理能力だけでなく、作業効率も向上しました。

  • リニューアル後の中央監視室では受入から放流までの各機器の運転状況を集中監視することで、効率的かつ確実な運転管理を行っています。

プロジェクト詳細

    業務名 :①南有馬衛生センターし尿処理施設長寿命化計画策定業務委託
         ②南有馬衛生センターリニューアル工事に伴う施設整備基本計画等策定業務委託
         ③南有馬衛生センター改修工事に伴う技術支援等業務委託
         ④南有馬衛生センター改修工事監理業務委託
    発注者名:南島原市