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山口県下関市と離島・角島を結ぶ「角島大橋」。その全長は1,780mにも及び、風光明媚な橋梁造形は、国内でも屈指の絶景地として広く知られています。
橋の中間には離島・鳩島が存在しますが、自然環境の負荷軽減や、一帯が国定公園に指定されていることから、この鳩島を迂回する計画が採用されました。この架橋プロジェクトは、自然景観との融合を基本に、過酷な海象環境、複雑な海底地形・地質、塩害の影響等、国内架橋では比類なき厳しい制約条件の中、多様なプレキャスト工法の導入等、先進技術を駆使し、より良い計画を目指す関係者の創意と連携により実現しました。
架橋前までは、角島と本土間は町営渡船により連絡していたものの、風浪時には欠航も多く、医療や教育、消防など本土に頼らざるを得ないため、日常生活に支障をきたしていました。そのためこの建設は、島民から『夢の架け橋』として早期実現が強く望まれていたそうです。
開通後20年経過の現在、毎年100万人を超える観光客が訪れ、数々の自動車CMロケ地としても親しまれている角島大橋。皆さまも是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
場所:山口県豊北市
業務期間:1993年~1999年
60周年まであと475日(2021年10月11日公開)
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