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インド東部にある西ベンガル州の州都「カルカッタ(現コルカタ)」。インド第3の人口を誇る大都市は、マザー・テレサが生前慈善活動を行った地として知られています。
カルカッタ中心部では、人口の急増や自家用車の急速な普及により、深刻な交通問題が生じていました。1992年、インド政府および西ベンガル州政府交通省はこの問題を解決すべく、日本政府に「カルカッタ都市交通施設整備計画調査」を要請し、当社はJICA主要メンバーとして交通施設整備計画のフィジビリティスタディ(プロジェクトの実現可能性を事前に調査・検討すること)を実施しました。
1997年には、カルカッタ都市交通施設プロジェクトの調査、実施設計および施工監理を含むトータルコンサルティングサービス業務を西ベンガル州政府交通省と随意契約し、カルカッタ市内主要街路の中で交通渋滞が最も激しい4街路の交差点改良を行いました。
事業実施に先立ち、移設すべき地下埋設物が調査されましたが、100年以上前に建設され、当時も供用中の水道管など、インドならではの経験もありました。立体交差における高架橋の建設では、それら地下埋設物の移設工事とともに、建設中の交通コントロールが橋梁形式選定の上でも重要なため、現場作業期間が短く、全体工期の短縮が図れる鉄板桁と鉄製橋脚構造が採用されました。
国際事業部(現海外事業部)交通部として単独で受注した初の大型業務である本業務では、より円滑な交通が確保され、同市における経済発展と都市環境の向上に寄与しました。
場所:インド国
業務期間:1997~2002年
60周年まであと263日(2022年5月11日公開)
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