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2024年06月19日

CVPR2024における画像認識の国際コンペティション 「AI City Challenge Track 1:Multi-Camera People Tracking(複数カメラ間人物追跡)」で2位を受賞!
精度について世界一の評価を獲得しました!

八千代エンジニヤリング株式会社(本店:東京都台東区、代表取締役社長執行役員:高橋 努)は、コンピュータビジョン研究において世界で最も権威のある国際会議CVPRThe IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognition/下記参照)内のコンペティション「第8AI City ChallengeTrack 1Multi-Camera People Tracking(複数カメラ間人物追跡)」において、参加421チームの中で最高精度を達成しました。6/17に開催されたワークショップの論文・プレゼンテーションに採択され、その結果2位として表彰されました。また、精度については世界一を獲得しています。


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プレゼンテーションの様子

表彰の様子


Track 1.Multi-Camera People Trackingは、複数台のカメラに映った同一人物を追跡する精度を競うものです。弊社の技術創発研究所 AI解析研究室は屋外公共空間における人流解析技術の研究を、中部大学 山下隆義教授の技術指導のもと実施していることから、本Trackに参戦しました。

弊社はコンペティションにあたり画像特徴量をクラスタリングすることで、高精度に同一人物の追跡を行う当社独自の手法を提案しました。


提案手法の主な特徴は下記の通りです。

 ・単一カメラ内における、同一人物が同じフレームに重複登場しない制約を加えたクラスタリング(Overlap Suppression Clustering)

 ・複数カメラ間における、カメラ毎の人物識別性評価に基づく2段階処理(高識別性画像:Hierarchical Clustering with Average Linkage+低識別性画像:Tracklet Assignment)


弊社の提案は以下で公開されています。

■論文

https://openaccess.thecvf.com/content/CVPR2024W/AICity/papers/Yoshida_Overlap_Suppression_Clustering__for_Offline_Multi-Camera_People_Tracking_CVPRW_2024_paper.pdf

■ソースコード

https://github.com/riips/AIC24_Track1_YACHIYO_RIIPS


弊社は業界に先駆け、社会インフラに関わる従来技術にデジタル技術を融合させ、社会解決に資する知見を探求する「技術創発研究所(RIIPSResearch Institute for Infrastructure Paradigm Shift)」を設けています。AI解析研究室では深層学習方式(ディープラーニング)を主軸に、従来作業・業務の自動化および社会資本の高度利用・最適化を目的として日々研究を重ねています。

今後ともデジタルを活用した社会インフラの高度化・効率化を目指し、日々研究・開発に取り組んでまいります。



・CVPRについて・

IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers:米国電気電子学会)が主催するコンピュータビジョン分野で最高峰の会議です。メインカンファレンスといくつかのワークショップおよび短期コースで構成されています。

名称:CVPR(IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognition

会期:2024年617日~621

会場:アメリカ合衆国 ワシントン州 シアトル シアトルコンベンションセンター

URL:https://cvpr.thecvf.com/


・AI City Challengeについて・

CVPRのワークショップの一つで、今年で8回目となる国際コンペティションです。コンピュータービジョンを小売・物流・交通など、都市の課題解決に適用するテーマ(Track)が設定され、Trackごとにデータと評価指標が提示されます。今回は5つのTrackが設定され、47の国と地域から726チーム(うちTrack 1421チーム)が競い合いました。

名称:AI City Challenge

URL:https://www.aicitychallenge.org/