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2024年09月25日
八千代エンジニヤリング株式会社(本店:東京都台東区、代表取締役社長執行役員:高橋 努)が支援している高知県「和食ダム」(高知県安芸郡芸西村)の試験湛水が、2024年10月より実施されます。
和食ダムは和食川流域における治水/利水/河川環境保全のための多目的ダムとして建設されており、弊社は2013年より、ダム本体設計や工事期間中の地質解析などさまざまな側面でダムの建設を支援してまいりました。
現在の和食ダムの様子
・弊社の支援内容・
弊社はダム本体設計、地質解析など、和食ダム建設に関わるさまざまな側面で対応してまいりました。
・和食ダムについて・
和食ダムは、安芸郡芸西村に位置する2級河川の和食川の上流に建設中のダムです。和食川流域は、梅雨期、台風期の降水量が多く、特に台風期の豪雨により災害が多く発生しています。1989年(平成元年)8月の集中豪雨では和食川沿いの農地や和食地区の住宅地などを中心に、面積約245ha、家屋73戸(床上29戸、床下44戸)におよぶ浸水被害が発生し、中流域の園芸施設が濁流により大きな被害を受けました。また、和食川では、かんがい用水、水道用水の水源など水利用は古くから行われてきましたが、流域面積が小さいことから水不足に悩まされてきました。こういった洪水や水不足に対処するため1993年に和食ダム建設計画が策定され、2003年から和食ダム建設事業が始まりました。
2013年からダム本体工事が始まりましたが、左岸部の基礎に節理面が確認され、地質調査の結果、広範囲に連続する可能性が高いと判断されたことから、コンクリート打設を長期中断し、節理面を除去するために左岸部の再掘削を行いました。その後コンクリート打設を再開し、現在に至っています。