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2025年03月14日
八千代エンジニヤリング株式会社(本店:東京都台東区、代表取締役社長執行役員:高橋 努、以下:弊社)は、カンボジア王国(以下、カンボジア)において独立行政法人国際協力機構(以下、JICA)の無償資金協力にてカンボジア政府の委託を受け、29か所の病院での医療廃棄物焼却炉整備を目的とした「感染症廃棄物管理改善計画」(以下、本プロジェクト)を実施しています。
2025年1月22日には、カンボジアの首都プノンペンの保健省にて、焼却炉の引き渡し式が実施され、日本大使館の植野篤志大使よりカンボジア保健省のチアン・ラー保健大臣に29の焼却炉が引き渡されました。
本プロジェクトは、カンボジアにおける地域住民の健康を守るための重要な取り組みです。弊社は、医療廃棄物の適切な管理を通じて感染症リスクを軽減し、地域の医療環境を改善することに貢献しています。弊社は、今後もこのようなプロジェクトを通じて、世界の医療福祉の向上そして、持続可能な社会の形成に寄与してまいります。
・感染症廃棄物管理改善計画の実施の背景と弊社の支援内容ついて・
カンボジアでは医療廃棄物管理が進められているものの、焼却炉などの処理機材の多くは老朽化や適切な管理ができていない状況です。焼却炉においては、焼却温度の調整機能がないレンガ製やコンクリート製で、適切な温度管理ができない病院もあります。このため、地域住民からは黒煙や悪臭に関する苦情が寄せられ、ダイオキシンの発生による健康被害リスクも懸念されています。さらに、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種に伴い、医療廃棄物の総量が増加しているにもかかわらず、医療廃棄物の不適切な投棄・処分が起きるなど、適切な廃棄物管理が行われていないため、病院スタッフや地域住民は感染症廃棄物からの病原体暴露リスクにさらされています。
このような背景を受け、本プロジェクトではカンボジアにおける医療廃棄物処理機材の整備を目指し、以下の内容を実施しました。
・そのほかの弊社の医療分野の貢献について・
弊社はこれ以外にも、開発途上国における医療福祉の向上のプロジェクトに携わっています。
例えば、感染症検査体制の強化が必要とされていたギニアにおいて、国立公衆衛生研究所の病原体の検査・研究及び研修実施にかかる施設の新設並びに機材の拡充を行うプロジェクトを実施しました。また、モザンビークでは、マプト中央病院に新生児棟を建設し必要な医療機材を整備するプロジェクトを実施し、妊産婦・新生児死亡率の改善に貢献しています。
弊社は、このような医療福祉の向上を通じて、誰もが平等に、保健医療や公衆衛生のサポートを受けられる社会の実現を目指してまいります。