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2026年01月14日

インドネシア「火山災害リスク軽減セクター・ローン」のコンサルティング業務を受注
~3つの火山を対象に、砂防マスタープラン策定、詳細設計、施工監理などを実施~

八千代エンジニヤリング株式会社(本店:東京都台東区、代表取締役社長執行役員:高橋 努)は、日本工営株式会社ならびにインドネシア共和国のPT.Indra Karya (Persero)、PT. Brahma Seta Indonesia、およびPT. Tuah Agung Anugrahとの5社共同企業体(JV)の代表として、インドネシア共和国への政府開発援助(ODA)「火山災害リスク軽減セクター・ローン」に係るコンサルティング業務を受注しました。
弊社は、1980年代より長きにわたってインドネシアにおける砂防・防災の技術支援に携わってきました。近年では「東ジャワ・バリ島火山防災データ収集調査」や「スメル山火山災害構造対策計画策定能力開発プロジェクト」などの実績を有し、その経験を活かしてプロジェクト全体を統括します。
これまでに培った防災・砂防分野の豊富な経験と日本の最新技術を活用し、インドネシアの国土強靭化と地域社会の安全・安心の確保に貢献してまいります。



▶「火山災害リスク軽減セクター・ローン」の詳細はこちら(外務省報道発表資料)



・背景・

世界でもっとも火山活動が活発な国の一つであるインドネシアは、129の活火山を抱え、噴火やそれに伴う火砕流、土石流などの土砂災害による甚大な人的・経済的被害のリスクに常にさらされています。2021年12月のスメル山噴火では50名が死亡、1,000棟以上の家屋が損壊し、1万人以上が避難を余儀なくされるなど、火山災害は同国の発展における喫緊の課題です。こうした背景から、火山防災はインドネシア政府の国家優先課題の一つとして位置づけられています。



・業務概要・

プロジェクト名

火山災害リスク軽減セクター・ローン(Volcanic Disaster Risk Reduction Sector Loan Project

発注者

インドネシア公共事業省水資源総局(DGWR-MPW

対象地域

スメル火山(Mt. Semeru:東ジャワ州)

クルド火山(Mt. Kelud:東ジャワ州)

アグン火山(Mt. Agung:バリ州)

実施期間

65カ月

設計/調査フェーズ(Design Stage):2026年1月〜2027年1月

施工フェーズ (Construction Stage):2027年2月〜2031年5月



・プロジェクト内容・

本業務では、以下の3火山を対象に、土砂災害対策のマスタープラン策定(または見直し)、砂防施設の詳細設計、施工監理、および技術支援(ソフトコンポーネント)を実施します。


1. スメル火山(Mt. Semeru)

2021年と2022年の噴火で甚大な被害を受けており、緊急性の高いスメル火山では、6つのパッケージ(工区)のうちすでに詳細設計が完了している2つのパッケージ(S2、S4)について、砂防施設の建設を迅速に開始するための施工監理を行います。また、その他のパッケージについては詳細設計を進めます。

火山位置図.jpg
対象の3つの火山の位置図

2. クルド火山(Mt. Kelud)

1990年と2014年の噴火で多くの砂防施設が損傷したため、その機能の回復・強化が必要です。そこで、既存の防災計画を再評価・更新するための「マスタープラン(基本計画)の見直し」を行います。また、土石流発生を予測するため早期警報システムの導入支援や、持続可能な土砂管理のための「砂採取管理計画」の策定も行います。


3. アグン火山(Mt. Agung)

バリ島に位置し、観光業にも大きな影響を与えるアグン火山では、これまで包括的な砂防マスタープランが存在しませんでした。そこで土砂災害リスクを抜本的に管理するため、新たに「砂防マスタープラン」を策定します。併せて、優先度の高い砂防施設の詳細設計や「砂採取管理計画」の策定を行います。


4. 共通

上記3火山共通で、施工監理、インドネシアの制度に沿った環境影響評価(EIA)や住民移転計画(RAP)の作成支援、さらに地域住民の防災意識を向上させるためのワークショップ開催などの技術支援(ソフトコンポーネント)も実施します。