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60周年カウントダウン バウル・レオンハルト工法によるPC橋としては当時世界最大規模「山陽新幹線吉井川橋梁」

バウル・レオンハルト工法による
PC橋としては当時世界最大規模「山陽新幹線吉井川橋梁」

岡山県東部を流れる岡山三大河川の一つ吉井川。その中流地区には、瀬戸内市と岡山市東区の境に山陽新幹線吉井川橋梁という鉄道橋が架かっています。相生駅と岡山駅間に位置する本橋梁は、撮り鉄ファンの間では絶景の新幹線撮影ポイントとして知られた存在となっています。


橋長671.15mの本橋梁は山陽新幹線で一番長い鉄道橋で、当社は設計及び施工管理に携わりました。鉄道橋としては日本で初めて側径間にVSL工法(ポストテンション方式の緊張システム)を採用した単純桁2連からなる橋梁です。支間の長いプレストレスト・コンクリート橋梁を実現するためには、より強い力でケーブルを引っ張る必要があるため、バウル・レオンハルト工法というドイツの技術が導入されました。


この技術は当社元会長・故小寺重郎氏が日本で初めて採用したもので、小寺氏はこの技術考案者の一人であるフリッツ・レオンハルト氏が設立したレオンハルト・アンドレー設計事務所において実際にこれを研究し、その真価をよく知っている人物でした。当時小寺氏は日本国有鉄道構造物設計事務所に所属していましたが、縁あって当社へ入社し本橋梁を設計しました。会社設立からわずか8年目の1971年には、当時世界最大規模のバウル・レオンハルト工法によるプレストレスト・コンクリート橋として、土木学会田中賞を受賞しました。



場所:岡山県

業務期間:1968年~1969



60周年まであと412日(2021年12月13日公開)

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