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プレイバック60周年「国道1号 横浜藤沢地域幹線道路検討業務」

「国道1号横浜藤沢地域幹線道路検討業務」

江戸時代の東海道をほぼ踏襲する国道1号は、東京から大阪までの750kmを結ぶ日本を代表する主要幹線道路です。
国道1号のうち、神奈川県の横浜新道終点部~新湘南バイパス藤沢インターチェンジ間では、渋滞が多発する主要渋滞箇所が複数あり、喫緊な渋滞対策が求められていました。渋滞の発生には、必ずその要因があります。本業務では、まず渋滞発生の調査と分析を実施、渋滞緩和につながる計画の検討をした上で、最適な構造や設計を決める概略設計を行いました。
設計といっても、道路の新設や大規模な拡幅ができる用地の余裕はありません。現状の要件で、いかに工夫して渋滞を緩和できるかという課題に対し、スピード感をもって解決していく、それが私たちのミッションです。
当該区間のうち、横浜市戸塚区に位置する藤沢バイパス出口から戸塚警察署の区間は、平日休日問わず常に大規模な渋滞が発生していました。当社では、原因となっていた分流部における車線運用を変更することで渋滞緩和につなげました。これにより、車両の錯綜交錯が大幅に減少、また車両が減速することなく分流することが可能になりました。さらに急挙動発生回数が減り、安全性の向上にも寄与しました。改良後、地域のバス事業者からは「停車中のバスの後方から無理な追い越しをする車両が大幅に減少し、渋滞緩和だけでなく安全性の改善にもつながった」という声もいただきました。渋滞緩和はもちろん、安全性の向上も大きな目的であり、このような効果検証をすることも私たちの業務です。当該区間では、この箇所以外にも5つの主要渋滞箇所で、調査や設計、効果検証を行いました。
国道1号における渋滞対策業務は、本業務以外でも複数実施されており、当社は2012年から携わっています。また、国道1号に限らず、神奈川県内や他県にも多くの主要渋滞箇所が存在しており、当社では全国における渋滞箇所の対策検討を実施してきています。当社はこれまで培ってきた実績や経験、そして新たな視点や発想を採り入れ、これからも社会の交通課題を解決していきます。


場所:神奈川県・国道1号横浜新道終点部~新湘南バイパス藤沢インターチェンジ間

期間:2018年~2019年


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