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沖縄モノレールで初となる地下空間を創る!「浦添前田駅~ てだこ浦西駅間トンネル」

沖縄モノレールで初となる地下空間を創る!
「浦添前田駅~てだこ浦西駅間トンネル」

沖縄県では、急激な都市化や交通量の増加に道路整備が追い付かず、那覇市を中心とする都市部において交通渋滞が慢性化し、都市機能の低下や生活環境の悪化が深刻な問題となっていました。沖縄都市モノレール線、愛称「ゆいレール」は、沖縄県の健全な都市機能の維持・発展を図ることを目的に進められたプロジェクトで、2003年に那覇空港駅~首里駅間(12.9km)が開業し、2019年には首里駅~てだこ浦西駅間(4.1㎞)の延長が実現しました。当社は開業当初から、駅舎や橋梁・トンネルの設計、3両化対応、維持管理など継続的に支援を行っています。
その中でも、当社が詳細設計を行った浦添前田駅~てだこ浦西駅間は、高低差が最大40mにもなる一番の難所でした。今も第2次世界大戦時の埋没不発弾が多数残っている地域において、硬い琉球石灰岩の丘を深く掘る大規模な開削工事は困難が予想されていました。これらの諸問題を解決するため、当社はNATM工法※の部分採用を提案しまし た。非開削区間の割合を多くすることで、工期やコストの大幅な縮減と地域環境の保全を実現したのです。地下トンネル区間にご乗車される際は、56%の急勾配とトンネルの内部形状の変化をお楽しみいただきたいと思います。
ゆいレールは「クルマ社会」に慣れた沖縄県民のみならず、観光客にとっても欠かせない足となり、交通渋滞の緩和 によるCO₂削減や沿線地域の活性化に寄与しています。沖縄モノレールが今後の沖縄の発展に大きく貢献し続けるものと確信しています。


※NATM工法…新オーストリアトンネル工法。硬い地盤に適したトンネル工法のひとつ。


場所:沖縄県

期間:2019年


当社公式YouTubeにて動画(沖縄モノレールに地下トンネルを創る)も紹介しています!

 

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