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2020年07月31日

【POP-Cast】
持続可能な社会サービスの実現にむけた 将来人口分布予測モデルを開発

世界に先駆けて人口減少社会に突入している我が国では、これまでの社会・経済の常識が通じない未来が待ち受けています。
大・小様々なインパクトにより世の中が変化する中で、将来人口の空間分布を見据え、地域に応じた将来のシナリオを想定することは、持続可能な社会サービスを実現していくうえで重要な要素です。弊社では、独自の人口分布予測モデル【POP-Cast】により、社会のあり方や施策等の意思決定を支援します。


人口予測モデル【POP-Cast】の概要

POP-Cast】は、多くの統計調査結果で用いられる最小の行政界である町丁目単位の将来人口分布予測精度の向上と、施策等のシナリオを反映した将来人口予測を可能とするモデルです。

町丁目やメッシュ単位のような小さいエリアの人口分布予測は、過去の局所的な人口変化の傾向の影響を受けやすく、地域によって実績と乖離した予測人口となる課題があります。【POP-Cast】は、従来の予測手法(コーホート法)に確率分布手法を適用することで、「ある時点の純移動率」が予測期間全体に与える影響を平準化し、予測精度の向上を実現しています。


◇確率分布手法の適用のイメージ

確率分布手法2.png

POP-Cast】を活用した将来の社会サービスのあり方の検討

人口減少社会においては、より厳しくなる人的資源・財政下で、地域の情勢・ニーズの変化を適切に把握し、行政の果たすサービス機能を維持することが求められます。弊社は、建設コンサルタントとしてのノウハウを活かし、将来の人口分布予測を見据えた無駄のない施設の配置や機能維持、サービス提供の効率化の方策等、持続可能な社会サービスの実現に向けた提案を積極的に行っていきます。


<年齢ピラミッドの変化を踏まえた施設検討>
年齢ピラミッドの変化.png


今後の開発予定

①予測パラメータの最新化【20209月頃】

・現在の予測パラメータの設定期間(2000年~2005年)に2010年・2015年を加え、パラメータを最新化します。


②施策シナリオ反映機能の標準化【202012月頃】

・市街地開発等による一時的な人口増減や立地適正化に関連する居住誘導等の取り組み等、将来人口に関する行政施策をモデルに反映するための妥当なパラメータ設定手法を検討し、モデルの標準機能として実装します。



【本サービスの問い合わせ先】

技術創発研究所 シナリオ解析研究室 高森,杉本

E-mail: riips@yachiyo-eng.co.jp 、TEL03-5822-2543