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2022年05月26日
八千代エンジニヤリング株式会社(本店:東京都台東区、代表取締役社長執行役員:出水 重光)は、京都大学経営管理大学院 国際メガ・インフラマネジメント政策(八千代エンジニヤリング)講座において、東アジア・ASEAN経済研究所(ERIA)と共催で、スマートシティに関する国際シンポジウム「The 2nd Conference on Asian Inclusive Smart Cities in the Post Covid 19 Arena」を2022年5月19日、20日に開催いたしました。
本シンポジウムでは、京都大学経営管理大学院 小林潔司特任教授(京都大学名誉教授)および東アジア・ASEAN経済研究所の八山幸司COO、弊社執行役員/海外事業部 副本部長の北野真広による開催挨拶の後、ポストコロナの時代におけるアジア地域のスマート都市像について活発な議論が行われました。
19日は藤井裕久 富山市長、Michael Battyロンドン大学教授、Antonette Palma-Angelesフィリピン アテネオ大学教授、Phouphet Kyophilavongラオス国立大学准教授、大庭哲治京都大学教授、ERIA町田様によるキーノートレクチャーおよび、藤木修京都大学客員教授、Veerasak Likhitruangsilpタイ チュラロンコン大学教授、Ngov Penghuyカンボジア 王立プノンペン大学教授、Poon King Wangシンガポール工科デザイン大学リー・クワンユーイノベーティブシティセンター長、URBANICEマレーシアのMohd Rizal Osman氏によるパネルディスカッションが小林潔司京都大学名誉教授のモデレーションにより行われました。
20日は、小林潔司京都大学名誉教授によるキーノートレクチャーに続けて、Ruslan Prijadiインドネシア大学教授のモデレーションによるインドネシアセッションが行われ、Oswar Mungkasa BAPPENAS(国家開発計画省)インドネシア住宅都市開発研究所副所長/ジャカルタ特別州副知事、Caroll Sendukトモホン市長、Ratih D. Kusumastutiインドネシア大学教授による発表が行われました。その後、15件の研究発表が行われ、弊社からも研究発表を行いました。
19日:パネルディスカッション
「Inclusive smart cities and town asset management(インクルーシブ・スマートシティとタウンアセットマネジメント)」
パネルディスカッションでは、スマートシティのコンセプトや哲学をテーマとして、各国の政策についての捉え方をご紹介いただいた上で、スマートシティの推進方策についてのディスカッションが行われました。各都市の具体的な課題に加えて、「スマートさ」の定義やその構成要素、デジタルデータの管理体制などをテーマとして、各都市の考え方、現在の取組状況の共有など、スマートシティの様々な側面に触れながらディスカッションが進みました。
特にデータに関しては、民間セクターが膨大なデータを集める中で、公共セクターを含むスマートシティのプレイヤーはデータからどのような成果を得るのか、個々のデータをどのように活用・統合するか、という点を模索しており、インクルーシブ・スマートシティを考える上で更なる議論が必要であることを共有しました。
20日午前:インドネシアセッション
インドネシアセッションでは、中央政府(BAPPENAS)、地方政府(トモホン市)およびアカデミアからスピーカーをお招きし、インドネシアにおけるスマートシティのコンセプトや最新の推進状況について発表をいただきました。Oswar Mungkasa BAPPENAS(国家開発計画省)インドネシア住宅都市開発研究所副所長/ジャカルタ特別州副知事からは、国家レベルでのスマートシティの推進状況に加えて、新首都建設に向けた取組について発表いただきました。インドネシアのスマートシティアワード2021で1位となったトモホン市からは、Caroll Sendukトモホン市長による各種取組をご紹介いただき、Ratih D. Kusumastutiインドネシア大学教授からは市民のスマートシティの情報プラットフォームや既存のSNS等からの情報収集や情報共有の傾向について研究成果を発表いただきました。
発表に続き行われたディスカッションにおいては、インドネシアではスマートシティの取組を推進する上で、国際機関を含む様々な機関による支援や機関同士のコラボレーションの枠組を活用していくことが重要であると示唆されました。さらに行政側からは、市民コミュニティとの持続可能な連携体制の構築が、持続可能なスマートシティの実現に不可欠である事が教訓として示されました。
20日午後:インクルーシブスマートシティを実現するための研究発表
インクルーシブスマートシティの実現に向け、様々な国の研究者等から15件の研究発表が行われました。
第3回シンポジウムの開催
今回のシンポジウムにおける研究発表の詳細は、今回のディスカッションの成果も踏まえて論文集として発表する予定です。また、第3回シンポジウム(The 3rd Conference on Asian Inclusive Smart Cities in the Post Covid 19 Arena)の対面での開催を計画しています。
当日の開催動画は以下のリンクよりご覧いただけます。
https://sites.google.com/view/ai-smartcities/copy-of-video-links-of-the-2nd-conference
開催概要
The 2nd Conference on Asian Inclusive Smart Cities in the Post Covid 19 Arena
日 時 : 2022年5月19日(木)、20日(金)
会 場 : オンライン開催
主 催 : 京都大学経営管理大学院
国際メガ・インフラマネジメント政策(八千代エンジニヤリング)講座
東アジア・ASEAN経済研究所
(Economic Research Institute for ASEAN and East Asia)
共 催 : ABL協力大学パートナー
グローバルビジネス学会
京都ビジネスリサーチセンター
シンポジウムプログラム
Day 1 (19 May, 2022)
Opening Address
Prof. Kiyoshi Kobayashi (Kyoto University) |
Dr. Koji Hachiyama (COO, ERIA) |
Mr. Masahiro Kitano (Executive Officer, Deputy Director of International Division, Yachiyo Engineering Co., Ltd.) |
Keynote Lectures (1)
Prof. Antonette Palma-Angeles (Ateneo de Manila University) "Smart Cities and Inclusivity-The Case of Social Enterprises" |
Mr. Fumitaka Machida (ERIA) "Applicability of Citizens-driven Smart Cities in Asia - How we can make Citizens-driven Smart Cities take root in Asia -" |
Prof. Phouphet Kyophilavong (National University of Laos) "The COVID-19 Pandemic Recovery Pathways: The Urban and Rural Amenities and Digital Transformation" |
Keynote Lectures (2)
Mr. Hirohisa Fujii (The mayor of Toyama city - Japan) "Smart City, Toyama's Aim" |
Panel Discussion
Topics: "Inclusive smart cities and town asset management" Panelists: Prof. Osamu Fujiki (Kyoto University) Prof. Veerasak Likhitruangsilp (Chulalongkorn University) Prof. Ngov Penghuy (Royal Univ. of Phnom Penh) Mr. Poon King Wang (Singapore University of Technology and Design) Dr. Mohd Rizal Osman (URBANICE Malaysia) Facilitator: Prof. Kiyoshi Kobayashi(Kyoto University) |
Keynote Lectures (3)
Prof. Michael Batty (University College London) "Inventing the Future City Using the New Urban Science" |
Assoc. Prof. Tetsuharu Oba (Kyoto University) "Smart City and Historic Preservation" |
Day 2 (20 May, 2022)
Keynote Lecture
Yachiyo Chair Prof. Osamu Fujiki (Kyoto University)
"Platform management and governance in smart cities"
Indonesia Special Session
Opening (Prof. Ruslan Prijadi (University of Indonesia))
Dr. Oswar Mungkasa (National Planning Agency, Vice President of Housing & Urban Institute Indonesia/ Deputy Governor of Jakarta for Spatial Planning and Environment)
"Smart City Concept at National Level"
Caroll Senduk SH (Mayor of Tomohon City, Indonesia)
"Practicing Smart City"
**Tomohon City is the Smart City Award Winner (2021)
Prof. Ratih D. Kusumastuti (University of Indonesia)
"Factors influencing the information seeking and sharing on 8 Indonesian smart cities' digital platforms"
Discussion and Closing (Prof. Ruslan Prijadi (University of Indonesia))
Parallel Session (Research Presentation)