Menu
2022年11月16日
八千代エンジニヤリング株式会社(本店:東京都台東区、代表取締役社長執行役員:高橋 努)と株式会社Atomis(京都市上京区、代表取締役CEO:浅利 大介、以下「Atomis社」)は、インドネシアで行われた「G20研究イノベーション大臣会合」のサイドイベントとして、10月27日~30日に開催された「InaRI Expo 2022(Indonesia Research and Innovation Expo 2022)」に出展し、新たなガス流通システム構想を日本政府ブースにて公開しました。
(写真左)サトヴィンダー・シンASEAN事務次長(ASEAN経済共同体担当)(H.E. Satvinder Singh, Deputy Secretary-General of ASEAN for ASEAN Economic Community)の来場
(写真右)多くの学生も来場し、興味を持って説明を聞いていただきました
■出展内容■
本構想は、より快適な暮らしを創るため、スマートガスネットワークを構築するものです。
一般家庭で使用されるガスは、パイプラインを通じて気体のガスを供給する『都市ガス(メタンが主成分)』と、圧縮したガスをボンベに詰めて事業者が配送する『プロパンガス(プロパン・ブタンが主成分)』が用いられますが、日本でも都市部を除いた多くが後者の『プロパンガス』を使用しています。その背景には、メタンガスの液化はプロパンガスに比べて非常に難易度が高いという背景があります。そのため、ガスの配送には重く大きいガスボンベを利用する必要があり、その方式は約100年間変わっていません。
Atomis社が開発している次世代高圧ガス容器CubiTanⓇは多孔性配位高分子(PCP/MOF)を使用して、今まで圧縮が難しかったメタンガスをナノレベルでコントロールすることが可能です。これにより、今まで非常に重く大きいガスボンベの小型化・軽量化というイノベーションが実現します。
本構想では、弊社とAtomis社の共創により、「配送の最適・省資源化」や「残容量把握による利用者の利便性向上」によるパイプラインによらないガスのスマートグリッド構築を実現します。
■多孔性配位高分子(PCP/MOF)について■
多孔性配位高分子(PCP)は金属有機構造体(MOF)と呼ばれ、京都大学高等研究院iCeMS北川進特別教授が1997年に世界に先駆けて開発したものです。金属と有機化合物が規則性を持ち連続的に三次元構造体を形成し、ナノレベルに制御された多孔性を有する物質の総称です。この分子はマルチファンクションを持つのが特徴で、この機能を利用し、幅広い産業での活躍が期待されています。
※PCP : Porous Coordination Polymer
MOF : Metal Organic Framework
InaRI Expo 2022ついてはこちら
https://inariexpo.com/about-inari-expo.html
■会社概要
株式会社Atomis
所在地:京都市上京区御車通清和院口上る東側梶井町448-5
代表者:代表取締役CEO 浅利 大介(あさり だいすけ)
資本金: 1,732,035,000円(資本準備金含む)
設立 : 2015年2月10日