Menu

NEWS

2023年08月29日

インドネシア・ジャカルタにおいて下水疫学の実証実験を開始。 記念してセレモニーが行われました
―下水疫学情報のインフラ・データ・プラットフォーム構築を目指します―

八千代エンジニヤリング株式会社(本店:東京都台東区、代表取締役社長執行役員:高橋 努)は、インドネシアの首都ジャカルタにて下水疫学の実証実験を開始します。この実証実験は、インドネシア国家研究イノベーション庁(BRIN)および国立大学法人金沢大学と共同研究で実施されるものです。

この実証実験を進めることで下水疫学情報のインフラ・データ・プラットフォーム構築を目指します。これは新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延により浮き彫りになったパンデミック予防・準備・対応(PPR※1)の強化を図り、世界保健機関(WHO)や各保健セクターが推進するユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)※2の解決に資するものです。

また2023828日、ジャカルタにおいて実証実験の開始を記念したセレモニーが開催され、弊社およびBRINの獣医科学研究センター長のハリムルティ・ヌラジ博士、金沢大学地球社会基盤学系の本多了教授が署名を行いました。弊社および金沢大学は同国のバンドン工科大学とともに、同国バリ島デンパサールにて、本実証実験の先行研究を実施しており、さらなる拡張を図っています。今回はこの知見・経験も活かし、首都ジャカルタにおいて実証実験を開始するものです。

 

1  PPR Pandemic Preparedness, Prevention, and Response

2 ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC):すべての人々が基礎的な保健医療サービスを、必要なときに、負担可能な費用で享受できる状態のこと。

01.png
(左) 署名式の様子  (右) フォトセッションの様子





実証実験について

本実証実験は、下水疫学情報のインフラ・データ・プラットフォーム構築を目指し、首都ジャカルタにおいて以下を実施していきます。

実施内容

  1. インドネシアにおける下水疫学の標準プロトコルの確立
  2. 下水疫学の運用体制と検出・分析能力の向上
  3. 下水疫学の多面的拡張可能性検討
  4. 事業化のためのフィジビリティスタディの実施、スキーム、運用体制の検討

実証実験地域

インドネシア ジャカルタ 下水道整備エリア ゾーン0

 

03.png

出典:PD PAL JAYA

 

期間

2023年8月~20267月を予定

 

04.png同国バリ島デンパサールでは、約2年間にわたり先行研究を実施しており、本年9月よりバリ島にて多面的拡張(地域、頻度、対象ウィルス)を行います。同先行研究においては、同国に適したサンプリング手法やさまざまな試薬の適用可能性などが確認されています。