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30国補橋修橋梁(15m以上)定期点検業務委託その3
実績

豊富な実績と確かな技術力で
橋梁の健全性を診断する。

30国補橋修
橋梁(15m以上)定期点検業務委託その3

# 官公庁のお客様 # 国内 # 維持管理 # 調査・点検・補修 # 橋梁

橋梁の定期点検と社員研修

茨城県では、橋梁アセットマネジメントシステムに基づく橋梁の定期点検を、5年に1度の頻度で実施されています。近年、茨城県では3巡目となる橋梁定期点検が実施され、2018年度、茨城県常総工事管内の計8橋を対象に、当社がその定期点検を実施しました。 橋梁の定期点検では、道路法に基づき、近接目視と健全性区分の診断が求められます。対象橋梁個別の構造や利用状況(交通量等)、周辺環境等の様々な現地条件から、適切な点検の実施方法を計画することが求められます。 また、評価にあたっては一般に、準拠する点検マニュアルに基づく損傷程度の評価を行いますが、茨城県の場合は、橋梁アセットマネジメントシステムの考え方に基づき、特に部材ごとの劣化機構を捉えた要素ごとの劣化の進行状況を評価することとなり、現状の外観的な変状のほか、過年度からの進行状況や環境条件等、多面的な視点から劣化の進行程度を推察するような技術も求められます。さらに、措置の必要性・緊急性の観点から、健全性区分を診断する必要があります。 一方で、橋梁を管理する事務所職員においては、若手職員や橋梁点検未経験者等もいたことから、本業務では事務所側の希望もあり、点検現場における職員向け研修の実施を依頼され、当社の橋梁診断員が講師となって現場研修を行いました。

定期点検3巡目の性質を生かした取り組み

過年度からの点検実績や、本業務における現地踏査により、近接目視を原則とする点検の実施方法として、橋梁点検車等を使用した点検を実施しました。また、点検実施にあたっては、交通管理者や河川管理者といった関係機関との必要な協議、または資料作成を行い、点検時は適切な通行規制等による利用者への安全配慮を行っています。 評価にあたっては、過年度の定期点検結果との比較から進行性等を考慮するなど、3巡目となる点検の性質を生かした評価・記録の取りまとめを行いました。また、点検の結果から、早期の措置が望ましい損傷に対する対策方針や、ASR(アルカリシリカ反応)又はDEF(遅延型エトリンガイト)等の可能性が考えられる損傷に対する詳細調査方針を提案しました。 職員向けの現場研修にあたっては、茨城県が適用している橋梁アセットマネジメントシステムに基づく橋梁定期点検方法の概要のほか、研修対象とした橋梁に係る過年度の補修設計・工事成果から、点検時の着眼点などを、事前に研修用資料として取りまとめました。現地では、職員の方々に橋梁点検車に乗車していただき、部材に近接しながら資料をもとに説明・質疑応答等の研修を行いました。



※2019年11月時点での情報です。

プロジェクト詳細

    業務名 :30国補橋修第30-61-384-0-051号 橋梁(15m以上)定期点検業務委託その3
    発注者名:茨城県常総工事事務所