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2026年10月30日
八千代エンジニヤリング株式会社(本店:東京都台東区、代表取締役社長執行役員:高橋 努)は、設計者専用AIアシスタント「TERNO(テルノ)」の新機能として、紙やDocuWorksで書き込んだ赤チェック(修正指示)を自動で読み取り、指摘事項として自動で登録する「AI-OCR図面取込み機能」を追加し、本日より提供を開始いたします。
赤チェック内容をシステムに入力し直す「二重トレース」が不要になり、図面の修正・照査にかかる時間を約30%削減します※1。
左:手書きの赤チェックをTERNOに取り込んだ画面。AI-OCRが検出した赤書き箇所を赤枠で表示。
右:修正後の図面。既存のAI差分抽出機能で変更箇所を表示。
※TERNOの契約者は本機能を追加料金なしで利用できます。なお、無料体験版(Trial)では利用できません。
・新機能の概要・
紙に手書きした赤チェックをスキャンしたPDFや、DocuWorksで赤書きしたデータを取り込むと、AIが赤書きの位置と文字を読み取り、指摘事項として図面に登録します。DocuWorksのデータは、PDFに変換せずそのまま取り込めます。
● 赤書きをアップロードすると、AIが分析して指摘を登録
これまでは、技術者がTERNOの画面上で赤書き部分を枠で囲み、指摘内容を文字で入力していました。新機能では、赤書きのファイルをアップロードし、ひも付ける図面を選ぶと、AIが赤書きを検出し、位置と文字を読み取ります。また、同じ図面に複数の赤書きをひも付けて管理することもできます。
● 読み取り結果は人が確認して登録
AIの読み取り結果をそのまま確定するのではなく、読み取った内容と、元の赤書きを切り取った画像が一覧表に並んで表示されるため、技術者は両方を見比べ、検知の間違いがあればその場で修正してから登録できます。当社の事前検証では、手書きの赤書き文字の約94%の精度で読み取れることを確認しています(当社調べ)。
登録した指摘は、既存の「AI差分抽出機能」による修正確認や、照査一覧表の自動作成にそのまま活用できます。
・機能追加の背景・
建設現場における設計業務では、照査技術者が図面の誤りを確認して赤字で修正指示を書き込む「赤黄チェック」※2と、修正後に指示どおり直っているかを確認する「青チェック」※2が欠かせません。品質を担保する重要な工程である一方、極めて緻密な目視確認を要し、設計者にとって時間的・精神的な負担となっています。
TERNOを運用する中で、画面上で直接書き込む方法は、印刷した図面を俯瞰しながら考えたい熟練技術者にとって、かえって作業の速度を落とす場合があることが分かりました。一方で、紙に書いた修正指示をTERNOに反映するには、同じ内容を画面上で入力し直す「二重トレース」の手間が生じていました。そこで当社は、赤チェックは紙やDocuWorksで従来どおり行い、その入力作業をAI-OCRが担う仕組みとして、本機能を開発しました。慣れた手順を変えずに照査の精度と速度だけを引き上げる現場起点のハイブリッド型DXです。
・導入効果・
本機能により、赤チェックの登録(照査登録)にかかる時間は、約30%の削減となります※1。手入力による転記漏れや写し間違いも防ぎます。赤チェック(修正指示)に関しては、技術者が従来の作業スタイルを継続できるため、導入初期の教育コストと心理的抵抗感を抑え、組織へのスムーズなDX浸透を可能にします。
※1 図面20枚の修正・照査工程にかかる作業時間で算出(当社調べ)。
※2 赤黄チェック/青チェック:設計図面の整合性や誤りをチェックするため、修正箇所を赤、修正なしと確認(照査)された箇所を黄色マーカーで記す手法。青チェックは、修正箇所が正しく修正されたことを確認すること。